症 例 (不妊症)
当院は、不妊症専門の鍼灸院です。ここでは、特に大きな問題を克服して妊娠された方を取り上げました。ご参考になさってください。
■化学的流産2回と卵管閉塞(40歳)
一昨年、昨年と続けて化学的流産しました(自然妊娠)。体外受精なら何とかなるのではと思い、不妊専門クリニックに転院。ところが、お医者さんに「着床させてあげることは出来るけれど、また同じ結果になる可能性が高いのであきらめたほうがいい。」と言われ、ショックで落ち込んでしまいました。何でもいいから他に「手」はないものかと探し、ようやく「赤ちゃんが欲しい」でここを見つけ相談することにしました。
基礎体温表から卵巣は良好、月経内容から子宮に問題あり、と判断。子宮の状態が改善すれば、妊娠できるし流産も防げる、と伝えました。不育症と不妊症の検査は続けてやるようにお願いしました。不育症検査は異常無し、ホルモン検査は予想通り良好、ただ左卵管が閉塞していました。この方は規則正しく左右交互に排卵することが判っていたので、チャンスは年に6回。それでもご本人はやる気満々で「子宮が良くなるまで待ちます。頑張って通います。」実際は鍼が苦手で、「そこは怖いから、そこは響くから打たないで下さい。」と注文の多い方でした。3ヶ月後位から月経内容に改善の兆しが見えて来ましたが、一進一退です。6ヵ月過ぎた頃から子宮が元気なのがはっきりわかるようになりました。そして9ヶ月目陽性、もちろん自然妊娠です。心拍が確認出来た時点で、もう大丈夫と伝えたのですが、心配だからと14週までは毎週、その後は検診に合わせて月に1~2回施術を受けられました。小柄な方でしたが、3000グラム超の女児を出産されました。
■無月経(多嚢胞性卵巣症候群と高プロラクチン血症)から自然妊娠(27歳)
初潮の頃から月経が不順で、20代はホルモン剤を使用しなければ無月経です。お薬とホルモン剤以外で何とかならないものかと思い受診しました。
主訴からも視診からも重症の印象でした。ただ月経内容から子宮の状態は良く、卵管も詰まっていない、精子も良好なので、自力でなくても排卵さえあれば自然妊娠出来ると判断し、卵巣への刺激と身体のバランスの調整を中心に施術を行いました。翌月も排卵誘発剤を使用したため、OHSS(卵巣過剰刺激症候群)となったので、排卵誘発剤の使用を休むよう勧めました。その翌月誘発剤無しで22日目に排卵(5診目)。数年ぶりの自力排卵にご本人は大喜び、私は予想が良い方に外れ、ビックリでした。ところがその翌月、自然妊娠(9診目)、心拍確認後卒業されました。
全ての方がこれほど順調に改善されれば苦労しないのですが。
*そのほかの多数の症例を掲載しております。
こちらからご参照ください。