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健康コラム

むちうち症(頚椎挫傷後遺症)

むちうち症(頚椎挫傷後遺症)

俗に「むちうち」と表現される疾患は、よく知られているように、自動車事故やスポーツなどで頭部に強いショックを受けたことによって起こる頚部の損傷ですね。

つまり頸が”ムチ”のようにしなることで、頚椎の捻挫が引き起こされたものです。その際に”伸びきってしまった”筋肉が元に戻る間、痛み、熱感、腫れ、むくみなどが起こるとされています。
と、このように説明されますが、実際のところ多くの方が慢性化しています。

私の治療に来られる方も、事故後3年以上の方ばかりです。

なぜこのように長期化してしまうのでしょう?そして長期化している方は、頸の痛みだけでなく、頭痛、ふらつき、動悸、胃腸の不調といった不定愁訴を複数抱えていらっしゃいます。

そのような方に共通して見られるのは、体の深部の硬さです。

むちうち症にはリラックス

”体(筋肉)が硬い”と一口にいっても、運動をして硬いのと、神経の緊張で硬いのは全然違います。

運動をして筋肉が硬くなった場合は、どうぞマッサージをして血行を良くして下さい。早く回復するでしょう。

でも、”むちうち”で硬い人は、後者の神経の緊張から来る”硬さ”です。神経の緊張から硬くなった筋肉は、揉んでも解放されませんよ。

むしろ、「もっと強く、もっと強く」と刺激に対して麻痺してしまいます。

とくに辛い頸・肩周りへの強いマッサージ、ボキボキ鳴らすカイロ・整体は止めてください。益々神経の緊張を高めるばかりです。

私は慢性化した”むちうち症”の方には、先ずリラックスできる体作りから始めます。

実際、長期間不定愁訴を抱えてこられた方は、「ほら、力を抜いて」と言っても、”力を抜くことが出来ない”ものです。
”力を抜ける体”に変えるためには、技術的には脾・胃・肝臓のツボをつかって自律神経の安定を図ります。

患者さんにも徹底的に体を弛緩するように工夫していただきます。

銭湯に通ってもらう、休日には昼寝をしてもらう、”食べ過ぎ”しないように気をつけてもらう。

自律神経を安定させるには、それなりの日常的なケアは必要です。

そして体が弛緩してから、問題の頚椎に治療ポイントを置くようにします。

段取りを違えると、治るものも治らなくなってしまいます。

さらに面白いのは、「頸が硬い人は、必ず足首も硬い」。

逆もまた真なりで、”足首を柔軟にすると、頸も柔らかくなります。”

医学的に説明しろといわれると、頭を下げるしかありませんが、これは私の経験上”本当のこと”なのです。

”むちうち”にお悩みの方、まずはリラックスできる体を作り、体のバランスが取れてきたら、足首をよく回して柔軟にしてください。

きっと快方に向いますよ。

2006.3.9 楽居堂



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